古いPCを「もう限界」と思っている人へ。
倉庫に眠っていたSurface Pro 2017にLinux Mintを導入し、実際に日常利用まで試してきました。

「動くのは分かった。でも本当に使えるのか?」
この疑問に対して、導入から構築、そして実際の使用感まで一通り検証しています。
この記事ではそれらをすべてまとめて、「結局おすすめできるのか」をはっきりさせます。
処分するか悩んでいる人が判断できる内容です。
起動と基本動作の体感
まず最初に感じたのは、起動の速さとその後の快適さです。
電源を入れてからデスクトップ表示まで約20秒。Windows時代は30秒以上かかっていたため、数値以上に軽快に感じます。

それ以上に大きいのは、起動直後からすぐに操作できる点です。Windowsでは裏で処理が走っている時間があり、クリックしても反応が鈍いことがありましたが、その待ち時間がほぼなくなりました。
電源を入れることがそのまま作業開始につながる感覚は、古いPCとは思えない快適さです。
体感でもこの差はかなり大きく、「使う気になるかどうか」を左右するレベルでした。
※今回のような体感改善は、SSD化していない場合さらに効果が出ます
古いPCを使うならまずここは見直すのがおすすめです
実際に使って感じた変化
Linux Mintは爆速というよりも、常に安定して動き続ける印象があります。操作の中で一瞬の遅れを感じる場面はあるものの、フリーズや引っかかりがなく、全体としてストレスの少ない動作です。

Windowsでありがちだった「今ちゃんと動いているのか分からない」という不安がなくなり、安心して使えるようになりました。UIもWindowsに近いため、乗り換えによる違和感はほとんどありません。
気になった点と課題
一方で、導入してすぐに快適に使えるわけではありません。初期状態では細かい部分で使いにくさがあります。
・タッチパネルが無効になっている
・デスクトップがシングルクリックで開かない
・動画再生のGPU支援がオフ
・ショートカットキーが微妙に違う
これらは設定変更で改善できますが、一部はターミナル操作が必要になります。調べながら対応できる人であれば問題ありませんが、完全に何も触りたくない人には少しハードルになります。

また、バッテリー関連も注意点です。
・残り時間表示が安定しない(大きく変動する)
・実際の駆動時間もWindowsよりやや短い
省電力まわりはまだ発展途上で、この点は割り切りが必要です。

用途別の実用性
用途によって評価はかなりはっきり分かれます。
・ブラウジング → ◎(非常に快適)
・動画視聴 → ○(問題なし)
・Office作業 → ○(通常用途なら十分)
・ゲーム → ×(厳しい)
・ブログ執筆 → ◎(快適に作業可能)
・生成AI → ◎(相性が良い)
・Windowsアプリ → ×(ここが最大の制約)
ブラウザ中心の使い方であれば、ストレスはほぼなく、むしろ快適に感じる場面も多いです。

Surfaceとの相性
Surfaceとの相性はかなり良好でした。軽作業であれば問題なくこなせます。
・ファン音がほぼなくなった
・発熱が大きく改善
・タッチ操作も設定すれば問題なく使える
特に静音性と発熱の改善は体感として大きく、タブレットモードでも扱いやすくなりました。
ただし、
・バッテリー持ちはやや悪化
・本体の重さは変わらない
この2点はそのまま残るため、タブレットとしての長時間利用はやや厳しさがあります。

ChromeOS Flexとの違い
古いPCの再活用として比較されやすいのが
ChromeOS Flexです。

ここで重要なのは、FlexはChromebookとは別物という点です。
・Google Playストア(Androidアプリ)が使えない
・Linux環境が使えない
・基本はブラウザとWebアプリのみ
つまり、できることが明確に制限された環境です。
Flexは「できないことがはっきりしているOS」と言えます。
一方で、Linux Mintは、
・ブラウザ中心で軽く動く
・必要に応じてソフト追加や設定が可能
・オフラインでも普通に使える
という違いがあります。
つまり、
Flexは「完成された制限環境」、Linux Mintは「やろうと思えば広げられる環境」です。
迷った場合は、長く使えるLinux Mintの方が満足度は高くなりやすいと感じました。
最終結論
今回の結論はシンプルです。
古いSurfaceは、Linux Mintで「使えるPC」に復活する。
ただし、メイン機ではなくサブ機として。
これは延命ではなく、用途を絞った再活用です。
ブラウジング、ブログ、生成AI、SNSといった軽作業であれば、十分すぎる性能があります。
正直、無料でここまで使えるなら試さない理由はありません。

※もしこれからサブ機を用意するなら、最初から軽量PCを選ぶと満足度はさらに上がります
■ 今回の評価まとめ
・快適さ → ★★★★☆
・使いやすさ → ★★★★☆
・自由度 → ★★★★★
・初心者向け → ★★☆☆☆
軽さと安定性は非常に優秀で、サブ機としての完成度はかなり高いです。
一方で、初期設定やターミナル操作が必要になるため、完全初心者には少しハードルがあります。
ただし、ある程度触れる人であれば自由度の高さは圧倒的で、「できることの幅」という意味では非常に満足度の高い環境になります。

向いている人
・古いPCを処分しようとしている人
・サブ機が欲しい人
・ブラウザ中心の使い方をする人
・ブログや文章作成をする人
・ある程度調べながら設定できる人

向いていない人
・完全に設定を触りたくない人
・Windowsアプリをそのまま使いたい人
・ゲーム用途がメインの人
・1台で全てを完結させたい人

まとめ

今回の検証で分かったのは、古いPCでも使い道はまだあるということです。
重要なのは「何でもできるようにする」ことではなく、「できることに合わせて使う」ことでした。
倉庫に眠っていたPCが、気軽に使える1台に変わるだけで、日常のちょっとした作業は驚くほど快適になります。
処分する前に一度試してみる価値は、十分にあると感じました。
※Linux導入にはUSBメモリが必要です
1本持っておくと何かと便利です
今回の検証の詳細はこちら




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